高学歴×介護福祉士の資格試験対策

介護資格の試験対策について書いています。

気になる問題① ~第33回介護福祉士国家試験~

こんにちは。

第33回介護福祉士試験の気になる問題を紹介します!

今回はこの問題。

問題6 次のうち、セルフヘルプグループ(self-help group)に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 町内会
2 学生自治会
3 患者会
4 専門職団体
5 ボランティア団体

これは結構難問だと思います。

「セルフヘルプ」=「自助」
です。

自助とよく一緒に使われるのが、
「互助」「共助」「公助」ですね。

菅首相が政策で「自助・共助・公助」をかかげていますので、時事問題としての出題と考えられます。

まずそれぞれの意味は
自助:他人の力によらず、自分の力で事を成し遂げること。
互助:自発的に互いに助け合うこと。
共助:制度化された状況下で互いに助け合うこと。
公助:公的機関が援助すること。


そして、選択肢を見ると、全て公的な制度での集まりではなく自発的に集まって活動するグループのようですね。
したがって全て「互助」のグループのように思えます。

じゃあそもそも自助グループって何?
自分の力で自分を助けるのにグループになるの?
って話になりますね。

自助グループ」とは何か。
Wikipediaでは、自助グループとは

「なんらかの障害・困難や問題、悩みを抱えた人が同様な問題を抱えている個人や家族と共に当事者同士の自発的なつながりで結びついた集団」
と書かれています。

なるほど、何か問題を抱えた人同士の集まりのことなんですね。
同じ問題を抱えた人通しが集まり、励まし合い、自助の力を養うことが目的となるということなんですね。

ということで、選択肢の中で自助グループに当てはまるのは、病気という問題を抱えた人たちの集まりである、
「3 患者会
となります。

これは各社の解答速報において相違はありませんでした。


また、「認知症の方と家族の会」も自助グループに当てはまりそうですね。



今回は第33回介護福祉士国家試験の中で気になる問題を1つ紹介しました。
読んでいただきありがとうございます!

全く分からない問題の解答方法

こんにちは。

今回は、介護福祉士試験で全く分からない問題が出たときの解答方法を1つお伝えします!

私も第32回の試験を受け、全く分からない問題に出会いました。
そして、第33回の試験問題を見た際にも全く分からない問題に出会いました。

その時の解答方法を紹介します。



1.第32回 問題53

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昨年一番話題になっていた問題かと思います。
肉入りカレーを常温保存した場合に発生する菌。
知ってそうで知らない、そんな感じの問題でした。


試験本番で私はこう考えました。

========
1は聞いたことない名前。
2~5は割りと聞く名前。
4、5は食中毒とは関係なかった気がするから外そう。
1は聞いたことないから選ぶの怖い。
2のカンピロバクターは肉類から発生するって聞いたような気がする。

よし、 "2" にしよう。
========

と、 "2" のカンピロバクターを選んだ結果、間違えました。
正解は "1" の「ウェルシュ菌」でした。

聞いたことのない名前が正解でした。

それを受けて次は今年の問題です。



2.第33回 問題18

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出ました人物名問題。
私も答えを知らない状態で解いてみました。
その時の私の思考です。

========
「ソーシャルロール・バロリゼーション」!?
こんな名前初めてだ…
絶対分かんないじゃん。
選択肢見よう。
1は「ノーマライゼーション」を提唱した人だった気がする。
2は聞いたことない名前。
4は認知症ケアにおいて「パーソンセンタードケア」を提唱した人。これは自信ある。
3、5は何した人か忘れたけど聞いたことある名前だな。

「ソーシャルロール・バロリゼーション」も聞いたことないんだから、提唱した人の名前も聞いたことないんじゃないか?

よし、 "2" の「ヴォルフェンスベルガー」にしよう。
========

そして解答速報を見ると、全社で解答は "2" でした。
上記の解答方法で全く分からない問題で正解することができました!
昨年の経験を活かして正解を導き出しました。


3.まとめ

まとめると、全く分からない問題の場合、
全く聞いたことないものが正解になり得る
ということです。

なので、全く分からない問題に出会ったらとりあえず
全く聞いたことない選択肢を選びましょう!

深く考えても時間の無駄です。
聞いたことないものをパッと選んで次の問題に進みましょう。

ただし、これが全て人、全ての場合に通用するとは限りません。あくまで1つの解答方法です。
参考になると思っていただけたら使ってみてください。

読んでいただきありがとうございました!

第33回介護福祉士国家試験 解答割れ問題について

こんにちは。
介護福祉士国家試験から一週間経ちました。
私のブログ閲覧数も減ってきています(笑)

今回は、先週まとめた解答速報の中で解答割れしていた問題3問(問題45、101、116)について分析したいと思います。
解答割れは14問あると伝えましたが、他11問は1社だけのズレでしたので今回の分析からは外します。

分析には主に私が受験勉強で使用した、
『書いて覚える!合格ドリル2020』(中央法規)
を使用しました。


1.問題45

入浴に関する問題です。短いので全文載せます。

入浴の身体への作用を踏まえた介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 浮力作用があるため、食後すぐの入浴は避ける。
2 浮力作用があるため、入浴中に間接運動を促す。
3 静水圧作用があるため、入浴後に水分補給をする。
4 静水圧作用があるため、入浴前にトイレに誘導する。
5 温熱作用があるため、お湯につかる時間を短くする。


これは難しい問題ですね。
どの対応も正しそうですが、それと入浴の作用の組み合わせが正しいかが問われています。

解答速報では、2、4、5の解答が見られます。

まず、各作用について簡単に説明します。
各作用については、ニフティライフスタイル株式会社さんの「ニフティ温泉」というサイトに詳しく書かれていたので参考にします。
https://onsen-matome.nifty.com/200413947330/

【浮力作用】
身体が浮かぶ作用。筋肉の緊張がほぐれ、その緊張に伴う脳への刺激も緩和されていき、心身ともにリラクゼーションが得られる。
関節痛などで、普段は動かしづらい部位も比較的簡単に動かすことができるので、リハビリテーションなどにも応用されている。
             
【静水圧作用】
身体が圧力を受ける作用。胸囲は1~3cm、腹囲は3~6cm程度も縮むほどの圧力。呼吸数が増え、心臓の動きも活発化し、血液やリンパ液の循環が促されます。

【温熱作用】
身体を温める作用。血管が広がって血流が良くなり、体の各組織への酸素供給が促進され、老廃物や疲労物質の排出が促される。


浮力作用の説明に間接運動の有効性が書かれていましたので、 "2" が正解だろうと推測されます。

他の選択肢を見てみましょう。

①静水圧作用により腹囲が縮むとあるので、胃を圧迫すると考えられます。よって、食後すぐの入浴をさけるのは「静水圧作用」があるためでしょう。

③水分補給が必要なのは汗をかくからです。汗は身体を温める「温熱作用」によるものですね。

④温熱作用により老廃物の排出が促進されるとあります。よって、入浴前にトイレに行くのは「温熱作用」があるためでしょう。

⑤湯につかる時間が長すぎるのは問題ですが、短くするとせっかくの温熱作用が得られなくなります。よって "5" は不適切でしょう。

ということで正解は "2" だろうと思います。


2.問題101

栄養素の働きに関する問題です。
これも全文載せます。

栄養素の働きに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 たんぱく質は、最大のエネルギー源となる。
2 ビタミンDは、糖質をエネルギーに変える。
3 カリウムは、骨の形成に関わる。
4 ビタミンB1は、カルシウムの吸収に関わる。
5 ナトリウムは血圧の調整に関わる。


これは知らなきゃ解けない問題で、分からなければきっぱり飛ばすべきです。
なお、私の知識から直感で選んだのは "5" です。

1つずつ調べてみましょう。

株式会社 明治さんのサイトを参考にしました。
https://www.meiji.co.jp/meiji-shokuiku/exp/diagnosis/hitokuti/

① "1" については、たんぱく質、糖質、脂質の三大栄養素の1g辺りのエネルギー値(カロリー値)を見ましょう。

たんぱく質:4kcal
糖 質 :4kcal
脂 質 :9kcal

ということで最大のエネルギー源は「脂質」です。

②糖質をエネルギーに変える栄養素はビタミンB1です。

③骨の形成に関わる栄養素はカルシウムで、
④カルシウムの吸収に関わる栄養素は、ビタミンDです。

⑤血圧の調整にはカリウムとナトリウムが関わります。

よって、正解は "5" でしょう。

もしかしたらカリウムが骨の形成に全く関係なくはない等言えるのかもしれませんが、一般的に言われている働きから考えたら "5" が正解になると思います。



3.問題116


総合問題の中の1つです。
右膝に変形性膝関節症のある方の杖歩行のやり方です。
膝に負担をかけないように歩行するには、杖と足をどのような順番で出すのが正しいのかを選ぶ問題です。
選択肢はこちらです。

1 杖(左手で持つ)を出す→右足を出す→左足を出す。
2 杖(右手で持つ)を出す→左足を出す→右足出す。
3 杖(左手で持つ)と右足を出す→左足を出す。
4 杖(右手で持つ)と左足を出す→右足を出す。
5 杖(左手で持つ)と左足を出す→右足を出す。

これは1と3で解答が割れています。

基本的な杖歩行のやり方は、
健側の手(この場合は左手)で杖を持ち、
杖→患側→健側(3動作歩行)
あるいは、
杖・患側→健側(2動作歩行)
です。

これで1と3に絞られます。
最終的に3動作歩行と2動作歩行のどちらがよいかということになります。

3動作歩行の方が、常に二点で体を支えられていて安定します。
この事例では「膝の負担を減らすために杖を使いたい」と問題文に書かれています。
これを考えると、より安定した3動作歩行の方が適切だろうと思います。
よって私は "1" が正解だと思います。



以上、解答割れの3問を分析しました。
読んでいただきありがとうございます!

行政書士試験結果報告

こんにちは。

介護福祉士試験が終わったばかりですが、今回は私が受けた、令和2年度行政書士試験の結果報告を書こうと思います。

令和2年11月8日が受験日。
令和3年1月27日が合格発表で、
令和3年1月28日に合否通知が届きました。



結果は…

合格!


点数は
法令択一:100点
法令多肢: 22点
法令記述: 28点
一般知識: 56点

合 計 :206点

合格基準点180点を上回りました。


正直に合格うれしいです!
さらに思ってたより点数は高かったですね。記述が予想より高く点がつきました。


行政書士を取得してすぐに開業や転職をするわけではなく、介護職として働きながら介護業界で行政書士として何ができるのか模索していくつもりです。

今後ともよろしくお願いします!

【解答速報まとめ】第33回介護福祉士国家試験

こんにちは。
昨日の介護福祉士試験お疲れ様でした!

早速多くの予備校から解答速報が出ていますね。
6社の解答速報をまとめてみました。
ぜひご覧ください!
解答割れしている問題は黄色で色付けしています。

drive.google.com


これを見ると解答割れしている問題が14問!

ただし1社だけ違うというものが多く、それについては他5社の解答を参考にすべきでしょう。

それ以外(問題45、101、116)については怪しいですね。

解答割れ問題について今後分析しようと思います。