高学歴×介護福祉士の資格試験対策

介護資格の試験対策について書いています。

「認知症」を「認知」と略すことについて

こんにちは。

介護業界では、このような言葉を使ってはいけないといった「NGワード」があります。
その中でよく話題にあがる

認知症』を『認知』と略すことの是否について考えてみたいと思います。


まず私の立場を示しておきます。

私は『認知症』を『認知』と略すことには
反対
です。

このテーマについて、以下の流れで書いていきます。


1.『認知』には他の意味がある
2.『認知』と言うことは差別?
3.まとめ


1.『認知』には他の意味がある

私が新卒で有料老人ホームに入職してすぐこの略語に出会いました。
私はすぐに違和感を覚えました。
理由は『認知』という言葉が他の意味であることを知っていたからです。

「『認知症』と『認知』って全然意味が違うじゃん。介護やってない人混乱しちゃうよ!」

と思ったわけです。

辞書に書かれている『認知』の意味はこうです。

①ある事柄をはっきりと認めること。
②心理学などで、人間などが外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のこと。
③婚姻関係にない男女の間に生まれた子について、その父または母が自分の子であると認め、法律上の親子関係を発生させること。

大学で心理学の勉強もしたので、「認知心理学」というものにも触れました。
また、民法も少しかじったので、「子を認知する」という言葉も知っていました。

だから私はこの略語にすぐに違和感を覚えたわけです。
『認知』の本来の意味に触れる機会がない人は違和感を持たないかも知れませんね。

略したことで他の意味の言葉になってしまうと、この略語を使わない人には通じません。
もし認知症が進行している方の家族への説明に
「認知が進んできて…」
なんて話したら、すぐには通じないでしょうね。
本来の『認知』の意味を考えると、
「頭が良くなった」という意味の方が近そうです。

要は略したことで他の意味になっちゃうから
『認知』という略語は不適切だと思うわけです。
職員内で話す時だけなら通じるでしょうが、
それに慣れちゃうと通じない人に対しても自然に使っちゃうでしょう。

「症」を付けるだけで大した手間ではないですから、
認知症』ってちゃんと言えばいいじゃないですか。


2.『認知』と言うことは差別?

次は別の観点の話をします。

認知症』を『認知』と言うことは差別に当たるという意見があります。
これについて述べます。


①差別だと言う意見

『ニンチ』と言うことが差別的に聞こえる

とか

『ニンチ』と言うことで偏見を助長する

と、差別に当たるという意見を見聞きしたことがあります。


②私の意見

上記の差別派のブログを見て思いました。

『それって言い方の問題じゃね?』

「あの人ニンチだからさ~」
という話をしていることを問題視することが書かれていましたが、

「あの人認知症だからさ~」
と言っても同じことだと思います。

たまたま差別的な表現に「認知」と略語が使われていて、
「認知」という語自体が差別的なものと思われて
しまったのではないでしょうか。


言葉を考えて見ましょう。
認知症』を『認知』の略すことで「症」という字が消えました。
「症」の意味は

病気の性質。病気のようす。

です。
もともの病気というマイナスのものに関する漢字ですので、
人間にとって好ましくない意味の漢字と言えるでしょう。

そのため、「症」が消えたと言うことは悪い意味が消えたのです。
認知症』が『認知』となることで良い意味になったのです。
なのに差別っておかしくないですか?

というのが私の意見です。
差別用語ではないと思っています。


3.まとめ

以上をまとめると、私の立場は

「『認知症』を『認知』と略すことは反対
理由は差別だからではなく、
別の意味になってしまうから。」


使う方が便利だから使う。とか
専門家内ならいいだろう。とか
賛成派はいると思います。
他の人が使っているを、咎めはしません。
でも自分は別の意味になるのを分かっていながら使う
ことが気持ち悪くて使えません。


以上、介護業界に足を踏み入れたときからモヤモヤ
してきたことを書きました。

読んでいただきありがとうございます!