こんにちは!
介護福祉士試験まであと4日!
まだ自信がない方、勉強がほとんどできていない方、
今手をつけるべき科目を紹介します!
それは、午前の最後の科目、「介護過程」です。
範囲が狭く問題数が多いので、少しの勉強時間でも得点数を稼げるという特徴があるからです。
1.介護過程とは
介護過程とは、
利用者のよりよい生活を実現するための、客観的で科学的な思考過程
です。
介護過程は、
「アセスメント」→「計画の立案」→「実施」→「評価」
というプロセスで行います。これを繰り返していきます。
そして、介護過程の目的は、利用者の自己実現を支援することであり、「個別ケアの実践」、「多職種連携による適切な支援の提供」という目標もあります。
要は、利用者の要望に沿った、よりよいケアをするための過程です。
以上のことが分かっていればほとんどの問題が解けると言ってもいいと思います。
2.出題形式
介護過程の科目は、全部で8問(問題61~68)出題されます。
毎年後半は事例問題で、年々事例問題の数が増えています。
第30回:事例3問
第31回:事例4問
第32回:事例5問
なお、第31回、32回では、1つの事例に付き2問問われるものが出ています。
範囲が狭いわりに問題数が多いので、単純な知識問題ではネタが尽きるのでしょう。
3.例題
①【例題1】第32回 問題63
介護計画の実施に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護福祉職の価値観によって実施する。
2 実施した状況は客観的に記録する。
3 計画の内容は実施の直前に家族に伝える。
4 多職種への経過報告は目標の達成後に行う。
5 利用者の満足よりも目標の達成を優先する。
【解説】
介護過程の定義は
利用者のよりよい生活を実現するための、客観的で科学的な思考過程
でした。
ということは記録も客観的に記す必要があります。
よって正解は
「2 実施した状況は客観的に記録する。」
です。
②【例題2】第31回 問題62
利用者の情報収集における留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 生活歴は、介護福祉職の主観的判断を優先する。
2 生活機能は、他職種からの情報も活用する。
3 発言内容は、介護福祉職の解釈を加える。
4 経済状況は、近隣住民の情報から推測する。
5 心身機能は、利用者への聞き取りによって判断する。
【解説】
先に説明した通り、介護過程は
「多職種連携による適切な支援の提供」
を目指すものです。
情報は様々な職種の視点から収集することでケアの幅が広がります。
よって正解は、
「2 生活機能は、他職種からの情報も活用する。」
です。
③【例題3】第32回 問題68
Eさんは、夫、長男と共に農業をしていた。半年前に脳梗塞で左片麻痺になった。現在は介護老人保険施設に入所し、リハビリテーションに取り組んでいる。介護福祉職が居室を訪れたとき、「料理は苦手なの」「そろそろ夏野菜の収穫の時期ね。収穫は楽しいし、採れたての野菜を近所に配るとみんな喜ぶのよ」と言った。その後、「夫には家事に専念しなさいと言われてるから・・・」とうつむいて言った。
介護福祉職は介護福祉職間のカンファレンスでEさんの思いを共有した。Eさんの思いとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 農業に関わっていきたい。
2 家事に専念したい。
3 後継者の育成に関わりたいい。
4 家でのんびりしたい。
5 料理の自信をつけたい。
【解説】
事例問題です。
介護過程の事例問題は、「客観的」に読み取ることが重要です。
職員の勝手な判断をしている選択肢は100%不正解です。
Eさんの発言から、「農業が楽しい」ことはすぐ読み取れます。
また、夫の「家事に専念しなさい」という発言についてうつむいていますので、「家事に専念したくない」ことが分かります。
これらのことから、家事に専念するのではなく、「農業に関わりたい」という気持ちであることが分かります。
よって正解は、
「1 農業に関わっていきたい。」
となります。
3、4については一切話に出ていません。これを選んでしまう人はかなり勝手な、自分の主観的な判断をしています。
5については、「料理は苦手」と話しているだけで、料理をしたいとは言っていません。これも勝手な判断ですね。
4.まとめ
介護過程の問題は、それほど難問は出ていません。
ポイントさえ押さえていれば全問正解も難しくはないでしょう。
最後に問題を解く上でのポイントを列挙します。
【介護過程のポイント】
・利用者主体
・個別ケア
・多職種連携
・客観的
以上のポイントを意識して、本番までの間、過去問や予想問題を解いてみましょう。
きっと介護過程は得点源になると思います!
今回も長くなりましたが読んでいただきありがとうございます!
試験本番頑張ってください!!