高学歴×介護福祉士の資格試験対策

介護資格の試験対策について書いています。

【あと2ヶ月】第35回介護福祉士国家試験

こんにちは。


11月下旬。
第35回介護福祉士国家試験まで約2ヶ月となりましたね!
そこで今回は、前回試験結果の振り返りと、数年の経過を見ていきます。


第34回介護福祉士国家試験について

【合格基準点】
「78点」

【合格率】
72.3%


1.合格基準点について

合格基準点は、6割(75点)を超える78点ということで、前回の試験は易化したと見ることができます。

125点満点になってからの過去5年の基準点と比べてみると、

第29回 75点
第30回 77点
第31回 72点
第32回 77点
第33回 75点
第34回 78点

と、過去最高の基準点ですね。


2.合格率について

これも過去5年と比較してみると、

第29回 72.1%
第30回 70.8%
第31回 73.7%
第32回 69.9%
第33回 71.0%
第34回 72.3%

と、平均より高めです。
合格基準が高く、合格率も高いため、この6年間では最も簡単な問題だったと考えられます。


3.受験者に向けて

合格基準点は6割程度とされていますが、
ここ数年は6割を超える点数が基準点となるケースが多くなっています。
過去問や予想問題を解く際、6割の点数で満足するのは危険です。
目標は7割(88点)を目指すように取り組むと良いでしょう。



おまけ.解答割れ問題について


以前ブログで紹介した通り、第34回試験では解答速報の段階で解答割れ問題が1問ありました。
その問題はこちら、

問題 6 2019 年(平成 31 年,令和元年)の日本の世帯に関する次の記述のうち,正
しいものを 1 つ選びなさい。
1 平均世帯人員は, 3 人を超えている。
2 世帯数で最も多いのは, 2 人世帯である。
3 単独世帯で最も多いのは,高齢者の単独世帯である。
4 母子世帯数と父子世帯数を合算すると,高齢者世帯数を超える。
5 全国の世帯総数は, 7 千万を超えている。

シンプルですが難しい問題ですね。現在の社会状況を理解していないと分かりません。
解答速報では、”2” と ”3” で割れていました。

試験センターから発表されて正式な解答は

”2”

でした。

「世帯数で最も多いのは、2人世帯」なのですね。

これについてなぜ解答が割れているかというと、ユーキャンさんの見解では、
「選択支2は、厚生労働省総務省でデータが違う。
 選択支3は、世代の区切りが不明確で正誤をハッキリ出すことができかねる。」
とのことです。

私も調べてみました。
厚生労働省の「国民生活基礎調査
これによると、世帯の人数構成では2人世帯が最も多くなっています。
国民生活基礎調査 令和元年国民生活基礎調査 世帯 全国編01 年次推移(第1表~第17表) 1 世帯数-構成割合,世帯人員・年次別 | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口国民生活基礎調査 令和元年国民生活基礎調査 世帯 全国編 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※リンク飛ばないかもしれません。


総務省の「地方,世帯人員別の世帯数分布」
こちらによると、世帯の人数構成では1人世帯が最も多くなっています。
www.stat.go.jp
総務省の方のデータは、
総務省統計局「労働力調査」の調査票情報を特別集計したものである。」
と注釈がありました。


問題に不備があるようにも感じますが、介護福祉士の管轄が厚生労働省のため、
厚生労働省のデータを元に問題を作っているのだろうと思われます。
統計データを学習するときは、主に厚労省が出しているデータを見る方がよいでしょう。


今回は以上です。
受験する皆さん、まだ時間はありますので落ち着いて頑張りましょう!