高学歴×介護福祉士の資格試験対策

介護資格の試験対策について書いています。

認知症ケア専門士 2次試験対策

こんにちは。

第17回認知症ケア専門士試験、1次試験の合格発表がありましたね。
合格された皆さん、おめでとうございます!
残念ながら不合格となった方も、勉強したことは無駄になりません。また、合格した科目は5年間有効なので、再受験もおすすめします!


さて、合格された方は2次試験の論述がありますね。
今回もコロナの影響で面接試験は中止。それに伴い論述問題は例年の2問から3問に増加しています。

今回はその論述試験対策について書いてみたいと思います。


1.論述試験の概要

1次試験に合格すると、論述試験の問題が送られてきます。
事例に関して設問があり、400字~600字で解答します。

私が受験した第14回試験の問題はこのようなものでした。


事例1:Aさん 50代前半,男性,若年性認知症
 (仕事のミスが目立ち始め、もの忘れの自覚症状がある)
(略)経済的理由(住宅ローン、学資)等から、Aさんも妻もAさんの継続した雇用を希望していますが、勤務先からは働き続けることが困難になりつつあると退職を促されています。

設問:あなたは認知症ケア専門士として、Aさんの妻からの相談にどのように対応しますか。また、その理由を述べなさい。


事例2:Bさん 70代後半,女性,アルツハイマー認知症,要介護4
 (特別養護老人ホームに入所)
(略)最近は「私のものがみんななくなっちゃうのよ。だれがそんな悪いことをするのかしら」と発言するなどして、財布や服を探すようになりました。他の利用者を犯人と決めつけ、トラブルになることも多々あります。施設職員は盗られていないことを伝える、一緒に探す、食事の準備を手伝ってもらうことで気をそらすなど、さまざまな取り組みをしていますが、訴えは軽減していません。

設問:あなたは認知症ケア専門士として、Bさんにどのように対応しますか。またその理由も述べなさい。


2.合格要件

論述試験の合格要件は以下のように示されています。
①適切なアセスメントの視点を有している者
認知症を理解している者
③適切な介護計画を立てられる者
④制度および社会資源を理解している者
認知症の人の倫理的課題を理解している者


3.論述の書き方

認知症ケア専門士試験の論述は上記の通り、事例について「どのように対応するか」が問われ、「理由」も書く必要があります。
この場合、
まず初めに、どのように対応するかをバシッと書いてしまいましょう。
対応の仕方も1つではなく、2つ、3つぐらいあるとよいでしょう。
そして次に理由を論じます。
「理由は、一点目の・・・については・・・だから。二点目の・・・については・・・だから」ということです。
最後に、「このようなを理由から、こういった対応をする」と締める、読み手にも結論が伝わりやすくなると思います。

書き方をまとめると、
①対応方法(結論)を端的に書く。
②それぞれの理由について説明する。
③最後に結論を再び持ってきて締める。

試験センターから、パソコン用の論述用紙も配信されています。
それを利用するのが便利だと思いますが、それでも時数は自分でカウントしてください。
論述用紙の枠内に収まっているからといって、600字以内に収まっているとは限りません。
字数オーバーあるいは不足は、それだけで不合格となってしまう可能性があります。

では上記の2問について私がどのように書いたか紹介します。


事例1

若年性認知症の問題ということで、若年性認知症に関わる社会資源を書く必要があると考え、
認知症ケア専門士標準テキストの4番、「社会資源」のテキストの該当箇所を読みました。
論述のネタを探すには標準テキストが最適だと思います。このテキストが試験範囲ですから。

では実際に書いたものから一部抜粋します。
行頭の番号は、上記の書き方の番号と対応させています。

①Aさんの妻からの相談に対して、以下3点の対応をしたい。1つ目は住宅ローン免除についての情報提供。2つ目は若年性認知症専用コールセンターの紹介。3つ目は公益社団法人認知症の人と家族の会の紹介である。
②1つ目について、本人も妻も経済面に不安を抱えている。住宅ローンが免除されれば今後の不安が一部解消されるため有効な対応であると考える。(略)2つ目について(略)3つ目について(略)
③以上により、上記3点の対応をしたいと考える。


事例2

物盗られ妄想について書かれているところを中心にテキストを読みました。

下記、一部抜粋です。

①Bさんに対して必要な対応は、「傾聴」と「環境整備」であると考える。
②1つ目の傾聴は、Bさんの訴えを否定せず受け止めることで、自分の訴えを理解してくれる人がいると分かり安心感を得ることができるため重要であると考える(略)2つ目の環境整備について(略)Bさんの家族やケアマネージャーと情報共有し、なじみのある環境に近い家具の配置をしていくことが重要であると考える。
③Bさんに対して以上のような対応をしたいと考える。


このように書き、実際どのような評価かは分かりませんが、合格はしています。
どのように書けばよいか分からず困っている方、参考にしていただければと思います。
ちなみに論述提出締め切りは2021年9月21日(火)消印有効です!

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございます!

合格発表! ~第33回介護福祉士国家試験~

こんにちは!

本日14時から、第33回介護福祉士国家試験の合格発表がありました!

合格されたみなさん、おめでとうございます❗️🎉

そして、同時に正答と基準点等も発表されたのでまとめます。

【合格基準点】
「75点」

【合格率】
71.0%


1.合格基準点について

合格基準点は、基準通りの6割(75点)ということで、難易度は基準通りだったと言えるでしょう。

125点満点になってからの過去4年の基準点と比べてみると、

第29回 75点
第30回 77点
第31回 72点
第32回 77点
第33回 75点(今回)

となっています。


2.合格率について

これも過去4年を見てみると、

第29回 72.1%
第30回 70.8%
第31回 73.7%
第32回 69.9%
第33回 71.0%(今回)

これも例年通りですね。
また、受験者数と合格者数は昨年と大差ありません。


3.正答について

試験センター発送の正答も見てみたところ、
予備校の解答速報では解答割れもありましたが、以前のブログで分析した通りの解答でした。
いくつかの予備校は全問正解となっています。

ただし、1つ「正解なし」で全員に得点を与える問題がありました!

「問題116」杖を使った歩き方の問題です。

実際これが正解なしとなることは想定内でした。

この問題については解答割れ問題として分析していますので、こちらもご参照ください。
https://www.kougakureki-kaigo.com/entry/2021/02/13/080000


以上、合格発表まとめでした!
読んでいただきありがとうございます!

2021年度認知症ケア専門士 受験申込み開始!

2021年度の認知症ケア専門士試験(第17回)、受験申込みが明日3月10日から開始です!


【受験申込み方法】

必ず「受験の手引」を入手し、それに沿って申し込んでください。
試験サイトで購入ができます。
https://www.dcq-ex.net/text.htm

また、書店でも購入が可能です。


申込み期間は
2021年3月10日(水)~2021年4月12日(月)消印有効
です。


【試験の日程】

一次試験:2021年7月11日(日)
二次試験
論述:2021年8月20日
~2021年9月21日
面接:2021年12月5日(日)

一次試験結果通知投函:2021年8月19日(木)
※WEBでの合格発表はありません。

終結果通知投函:2022年1月28日(金)
※同日にWEBでの合格発表もあります。



職場に実務経験証明書を出してもらわなければ受けられないので、受ける予定の方は早めに準備しましょう!

試験まで3ヶ月。
今からの勉強でも間に合います。
どんな試験内容かは私の過去の記事にもありますので是非読んでみてください!

気になる問題② ~第33回介護福祉士国家試験~

こんにちは。

第33回介護福祉士国家試験の気になる問題を紹介、2問目です!


今回の問題はこれ!

【問題41】

標準型車椅子を用いた移動の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 急な上り坂は、すばやく進む。
2 急な下り坂は、前向きで進む。
3 踏切を渡るときは、前輪を上げて駆動輪で進む。
4 段差を上がるときは、前輪を上げて進み駆動輪が段差に接する前に前輪を下ろす。
5 砂利道では、駆動輪を持ち上げて進む。


●考察

この問題は解答速報でも解答割れがありました。
多くの解答速報が "3" となっていましたが、 "4" と解答した会社もあります。

1、2、5は誤りとすぐ分かると思いますのでここでは触れません。
きっと皆さんも3か4で迷うことと思います。

私も3か4で迷ったのですが、以下のように考えました。

・踏切は前輪が挟まると危ないから前輪を上げるのは正しいと思う。
・段差を上がるときはまず前輪を上げて、段差を上がる前に前輪を下ろすのも正しい。
・その際前輪を下ろすのは、駆動輪が段差に接する前でいいのか?
・いや、段差に接した後じゃないと下ろすタイミングが分からないな。
・だから "4" は「接する前」が間違いだ。正解は "3" だろう。

このような感じです。


●解説

実際これが正しいか調べてみました。

国際福祉機器展の車椅子に関する講義の副読本を読んでみました。
https://www.hcr.or.jp/useful/howto/wheelchair

これによると、

踏切を渡るときに関しては、
「線路の溝に前輪がはまりこんでしまうため、前輪を上げた状態で進むようにしましょう。」
と書いてあります。

そして、段差を上がるときに関しては、
「ティッピングレバーを足で固定し、グリップを後方に引くように前輪を上げます。
同時に車いすを前方に押して、前輪が段差を乗り越えるようにします。
後輪が段に触ったら、前輪を降ろします。
その後、後輪を押し上げて段を乗り越えます。」
と書いてあります。

よってやはり "3" の
「踏切を渡るときは、前輪を上げて駆動輪で進む。」
が正解でしょう。


ひっかけ問題のような感じですね。
"4" は一見正しそうに見せて一部に小さい誤りがある選択肢でした。
このようなものも見落とさないよう、選択肢は一言一句読む必要があります。

今回は以上です!
読んでいただきありがとうございました!

気になる問題① ~第33回介護福祉士国家試験~

こんにちは。

第33回介護福祉士試験の気になる問題を紹介します!

今回はこの問題。

問題6 次のうち、セルフヘルプグループ(self-help group)に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 町内会
2 学生自治会
3 患者会
4 専門職団体
5 ボランティア団体

これは結構難問だと思います。

「セルフヘルプ」=「自助」
です。

自助とよく一緒に使われるのが、
「互助」「共助」「公助」ですね。

菅首相が政策で「自助・共助・公助」をかかげていますので、時事問題としての出題と考えられます。

まずそれぞれの意味は
自助:他人の力によらず、自分の力で事を成し遂げること。
互助:自発的に互いに助け合うこと。
共助:制度化された状況下で互いに助け合うこと。
公助:公的機関が援助すること。


そして、選択肢を見ると、全て公的な制度での集まりではなく自発的に集まって活動するグループのようですね。
したがって全て「互助」のグループのように思えます。

じゃあそもそも自助グループって何?
自分の力で自分を助けるのにグループになるの?
って話になりますね。

自助グループ」とは何か。
Wikipediaでは、自助グループとは

「なんらかの障害・困難や問題、悩みを抱えた人が同様な問題を抱えている個人や家族と共に当事者同士の自発的なつながりで結びついた集団」
と書かれています。

なるほど、何か問題を抱えた人同士の集まりのことなんですね。
同じ問題を抱えた人通しが集まり、励まし合い、自助の力を養うことが目的となるということなんですね。

ということで、選択肢の中で自助グループに当てはまるのは、病気という問題を抱えた人たちの集まりである、
「3 患者会
となります。

これは各社の解答速報において相違はありませんでした。


また、「認知症の方と家族の会」も自助グループに当てはまりそうですね。



今回は第33回介護福祉士国家試験の中で気になる問題を1つ紹介しました。
読んでいただきありがとうございます!