高学歴×介護福祉士の資格試験対策

介護資格の試験対策について書いています。

介護職のマナー①

こんにちは。


今回は介護福祉士試験から離れて、介護職のマナーについて書こうと思います。

職場で、全職員にマナーの研修をするよう頼まれました。個人的に介護の仕事に就いてからずっと介護職のマナーについては気になっていたので、自分にとっていい機会だと思っています。
研修のメインは「あいさつ」ですが、その他「言葉遣い」も気になっているので、その2点について書きます。


1.あいさつ

あいさつは入社時の研修で指導を受け練習するが、その後ほとんど指導されないのが現実。
そのためか、利用者の家族や見学に訪れた方がいてもまともにあいさつができない人が多い。

今回研修で、あいさつの練習をしてみた。「こんにちは」等、声に出してからお辞儀をする、“先言後礼”や、来客には立ち止まってあいさつをすることを伝えた。
練習の際、「飲食店みたい」という感想が聞かれた。

飲食店などの接客業ではしっかりあいさつをするのは当然とイメージがあるようだ。
飲食店に限らない。
ショッピングモールのオープンの時間に行ってみると、その接客の態度に驚く。全店舗職員が店の前に出て、客が通る度に「いらっしゃいませ」と頭を下げる。

介護施設ではそのようなあいさつをするイメージはないということだろう。

でも介護も接客業である。利用者やその家族はお金を払ってくれるお客様だ。そして見学に来た方は来客であり、今後お金を払ってくれるお客様になり得る。
他の接客業と同様、きちんとしたあいさつをするのが当然だろうと思う。

これまで我が施設ではあいさつの練習をしてこなかったが、他で介護職をやっていて転職してきた職員でもほとんどできていない。つまり介護業界全体であいさつというものが重要視されていない現実にある。


2.言葉遣い

言葉遣いで1番気になるのは、敬語を使わないことである。なぜか利用者に敬語を使わない、いわるゆ「タメ口」で話す介護関係者が多い。
これがなぜなのか、ずっと謎である。

信頼関係があるからくだけた話し方をした方が喜ぶとか聞いたことがある。確かに信頼関係が築かれていて、利用者によりよい関わり方としてタメ口を選ぶなら分かる。
しかし、新しく入った利用者に対してタメ口で話したり、新しく入った職員が既にいる利用者にタメ口で話したりしていることがかなりある。逆に利用者が敬語で申し訳なさそうに話している事案も発生している。
介護の仕事は基本タメ口だと思っている人が多いのではないか。

接客で敬語を使うのはマナーとして常識。目上(年上)の人に敬語を使うのは日本ではマナーとなっている。
つまり介護では敬語を使うのが当然ではないか。
自分の親が若い職員に馴れ馴れしくタメ口で話されていたらどう思うのだろう。私は嫌だな。バカにされていると思ってしまう。

介護のテキストでも、それこそ介護福祉士試験の問題でも、職員の利用者に対する言葉遣いは必ず敬語になっている。タメ口の描写など見たことない。

我が施設でも敬語を決して崩さない人は若干名いる。そのような人を見本にしてもらいたい。
今後我が施設においての言葉遣いを是正したいと思っている。


3.まとめ

以上のように、「あいさつ」、「言葉遣い」の点で介護職のマナーはイマイチである。

「介護は究極のサービス業」、というのを聞いたことがある。何が「究極」なのか私は全く理解できないのだが、こんなにマナーができていない業界なのに「究極のサービス業」なんて言えるのだろうか。

今回書いたのは、あいさつと敬語というすごく基本的なこと。介護も接客業だという意識をもって、とりあえずこの2点のマナーを大切できる介護職が増えてほしいと思う今日このごろである。


長くなりましたが、読んでいただきありがとうございます!

解答割れ追加 ~第32回介護福祉士国家試験~

おはようございます。

介護福祉士国家試験から1週間が経過しました。


前回3社の解答速報を比較し、問題105と問題125の解答割れについて私の見解を書きました。
数日経ち、更に追加で5社のの解答速報を見てみると、もう1問解答割れを発見しました。

それは、問題73、心不全に関する問題です。
1社だけが他と異なる解答を示していました。

その問題はこちらです。

◯問題73 高齢者において、心不全(heart failure)が進行したときに現れる症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 安静にすることで速やかに息切れが治まる。
2 運動によって呼吸苦が軽減する。
3 チアノーゼ(cyanosis)が生じる。
4 呼吸苦は、座位より仰臥位(背臥位)の方が軽減する。
5 下肢に限局した浮腫が生じる。

1社のみ「5」を正解と予想し、他は「3」としていました。

私も3と5で迷いましたが、解答の決め手となったのは5の選択肢にある「限局した」という言葉です。
「限局した」ということは下肢の限られた一部のみに浮腫が出現するということだと考えました。浮腫は全体的に出るだろう、と考え選択肢5を消去し、3を選びました。

では、どれが正しいか調べてみようと思います。

心不全によって現れる症状
「公益財団法人 日本心臓財団」のサイトで調べてみました。
https://www.jhf.or.jp/check/heart_failure/02/
これにより、
・安静にしてても息切れすることがある。
・わずかな運動で悪化する。
・チアノーゼが生じる。
・座位の方が症状が軽減することが多い。
・下肢に浮腫が生じる。
ことが分かり、1、2、4は誤りだと分かりました。
まだ3と5は消せませんが、更に調べると浮腫が生じた足の写真がありました。それを見ると膝下全体が浮腫んでいるような印象です。
実際に心不全の方の介護をしたことがありますが、その方も下肢全体に浮腫が生じていました。


②「限局した」の意味
辞書で調べてみると、やはり「狭い範囲で」という意味でした。


①②を総合し、最も適切なものは正解は「3 チアノーゼ(cyanosis)が生じる」であると思われます。浮腫を「限局した」と言いきるのは不適切だと思います。
ちなみにチアノーゼは限局的に現れると書いてありました。

しかしこれも他の問題と同じですが、試験センターから正式な解答が出るまで分かりません。


第32回の試験では、私が調べたかぎり解答割れは3問でした。3問とも分析したわけですが、正式な解答発表が楽しみです。

次回はその他気になった問題について書いてみようと思います。
読んでいただきありがとうございました!

自己採点を終えて ~第32回介護福祉士国家試験~

介護福祉士国家試験を受けてから1日が過ぎました。
一緒に受けた皆さんお疲れ様でした❗️


解答速報を見て自己採点をし、一喜一憂している方も多いと思いまう。
私も昨日と今日で、3社の解答速報を見て自己採点をしました。

結果は
A社:110/125
B社:111/125
C社:110/125

勉強始めたころは、満点取りたい!と思っていましたが、9割弱という結果。思うようにはいきませんね。
ちなみに過去3ヶ年の過去問を解いたときの平均点は110.3点でした。ほぼ同じ。

本題はそこではありません。ご覧の通り微妙に点数が異なります。
どこがどのように違ったのか見ていこうと思います。

◯問題105 弛緩性便秘の原因に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 食物繊維の摂取不足
2 排便を我慢する習慣
3 腹圧の低下
4 大腸のけいれん
5 がん(cancer)による通過障害

A社、B社では「1」でしたが、C社では「3」でした。
類問が第27回介護福祉士国家試験に出ています。
第27回ー問題104
弛緩性便秘の原因として、正しいものを1つ選びなさい。

この正解は「大腸の蠕動運動の低下」でした。

また看護師国家試験でも同じ問題が出たことがあったようです。
(参考)
https://www.kango-roo.com/kokushi/kako/detail/219/1

この解説は、
「弛緩性便秘は、筋肉が衰えて腸の運動が鈍くなった結果として起こる。腸の運動の衰えは、加齢に伴う運動不足や食物繊維の摂取不足などによる。」
となっています。
これによれば、正解は「1 食物繊維の接種不足」になるのではないでしょうか。
私も弛緩性便秘は腸の蠕動運動の低下による便秘だと認識していました。
「腹圧の低下」も便秘の原因にはなるらしいですが、弛緩性便秘とは違うのでしょうかね?



◯問題125 (関節リウマチに関する総合問題)
Dさんは「ここ数日、朝だけでなく1日中、何もしていないのに手足の痛みが強くなってきた」と訴えている。
日常生活で。Dさんが当面留意すべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。
 1 前あきの衣類より、かぶりの衣類を選ぶ。
 2 ベッドのマットレスは、柔らかいものを使用する。
 3 関節を動かす運動を控える。
 4 できるだけ低いいすを使う。
 5 頸部が屈曲位になるように、高めの枕を使用する。

A社では「1」でしたが、B社、C社では「3」でした。

関節リウマチについて調べてみました。
まず、とある病院のサイト
http://goto-naika.c.ooco.jp/ra/adl.html
これを見ると、
マットレスは硬めがよい。
・痛みが強い関節は動かさないほうがよい。
・トイレやベッドは高めを推奨しているので、いすも高めがよい。
・高めの枕はだめ。
ことが分かります。

そしてある薬局のサイトにこのような記事が
https://www.ayumi-pharma.com/ja/healthcare/rheumatism/rheumatismcare/enjoy/
ここには、かぶりの衣類より前あきの衣類がよいと書かれています。

これらから判断すると、正解は「3 関節を動かす運動を控える。」となるのではないでしょうか。
            
事例に書かれている、「痛みが少ないときは関節を動かす運動を行っている。」という文がヒントとなっていたのではないでしょうかね。


以上、各社で回答割れがあった部分を分析しました。
この分析が正しければ、現状私の点数は111点となります。
しかし、試験センターから正解が発表されるまでは分かりません。正解が複数ある問題や、不適切問題等もあるかもしれませんからね。
自己採点の結果で6割に届かなかったとしてもまだ分かりませんよ!


今後も今回の試験の分析をしていき、来年以降受ける方の参考になればと思います。

本日も読んでいただきありがとうございました❗️

【速報】第32回介護福祉士国家試験の感想

本日、第32回(令和元年度)介護福祉士国家試験を受けてきました!受け立てほやほやの感想を書きます。

1.試験会場の雰囲気

雰囲気は他の試験と変わらず。
知り合い同士は多いようで、昼休みはしゃべっている人が多くいました。
試験開始から1時間後~試験終了10分前は中途退出可能で、多くの人が退出していました。特に午後は半分ぐらいの人が退出している印象でした。そのまま帰れますからね。
私は時間たっぷり使って解き直ししていましたが。


2.問題の傾向

事例問題が多いと感じました。
「介護過程」では事例が3つ出ました。


3.問題の難易度

午前は全体的に難易度は例年通りかと思います。
しかし「社会の理解」は細かいところついてきた感じで、難易度高めですかね。自信を持って答えられる問題が少なかったです。
「介護の基本」と「生活援助技術」はやや簡単に感じました。

午後は難易度高めだったと思います。常識で簡単に解ける問題はほとんどなく、知識がないと太刀打ちできない問題が多かったです。特に「障害の理解」

総合すると、去年の過去問を解いたときよりも難しく感じました。


4.気になった問題

・問題13
時事問題として
障害者総合支援法の「共生型サービス」出ました。

・問題87
ICF国際生活機能分類)が主流となっているのに、ICIDH(国際障害分類)に関する問題が!これは勉強してなかった。


5.最後に

今まで受けてきた試験の経験では、自分は過去問や模擬試験よりも本番でいい点数を出す傾向があったのですが、今回は手応え的にそれはないかな~って思ってます。
本日夜には各社から解答速報が出るようですので、自己採点してみようと思います!



最後まで読んでいただきありがとうございました!

試験当日の過ごし方

こんにちは。

介護福祉士国家試験まで後4日となりました。


今回は試験当日の過ごし方について書きたいと思います。介護福祉士試験に限らず、大学入試等あらゆる筆記試験に共通するものです。

ただし、これは私にとって最適と思っている過ごし方であり、全員に適しているかは分かりません。自分で自分に合った過ごし方を見つけるのがベストです。私も大学受験のために自分でいろいろ試しながら最適なものを見つけました。
急にそんなこと言われても残り4日となった今から見つけるのは無理だと思いますので、迷っている方は参考にしていただければと思います。


私の試験当日の過ごし方としてのこだわりは3つあります。

① 一切勉強しない
② 誰とも喋らない
③ 昼休憩に散歩する


一つずつ説明します。


① 一切勉強しない

当日は今までやって来たことを信じて頭をリラックスさせるべきです。当日あがいたってそこが出るとは限らない。さらに、当日覚えようとすると頭が固くなり、今まで勉強してきたことが思い出せなくなったり、柔軟な思考ができなくなったりします。点数を伸ばそうと思っての行為によって、返って点数が下がってしまう可能性があります。頭を柔軟にし試験中にフル回転できるよう、当日はリラックスしましょう。


② 誰とも喋らない

一緒に試験を受ける人と喋ると、だいたい試験の話になるでしょう。すると自分が覚えていないことを相手が覚えていたりして、不安になることもあります。そうなると頭をリラックスさせることができません。確認したくなり、当日勉強し、上記のように頭が固くなってしまいます。
また、試験の話をしなくても、喋ることで気を遣い疲れてしまうことも考えられます。全く気を遣わずに喋れる相手だったらいいですが。
朝家族との「行ってきます」ぐらいの会話はしてますよ!


③ 昼休憩に散歩する

これもリラックスするためです。私は散歩をするのが好きで、外の空気を吸いながら1人でゆっくり歩くことでリラックスできるため行っています。
お昼休みは約2時間ぐらいあり、昼食をとるだけではかなり余ります。その時試験室内にいると、勉強している人や喋ってる人たちがいて気になってしまいます。なるべく自分のペースで過ごせるよう外に出ています。



【まとめ】

以上の3点はどれも、リラックスし、試験中に脳をフル回転させるために行っていることです。
これまでの勉強の過程も重要ですが、当日最高のパフォーマンスをすることもとても重要です。

大学受験の時、模擬試験は何回もあるため、

今回は試験直前まで勉強してみよう。
今回は一切勉強しないでみよう。
今回は友達と喋ってみよう。
今回は誰とも喋らないでみよう。

というように、いろいろな過ごし方を試してみました。この方法で最適な過ごし方を確立させたのです。これは受験予定の学生さんたちにも伝えたい内容です。受験のコツを聞かれたらまずこの事を伝えます。

人によって一番リラックスできる方法は異なりますので、来年以降に受ける方はいろいろ試してみることをおすすめします。

ちなみに、過ごし方の内容から人とあまり会話をしない一匹狼のように思われるかもしれませんが、そんなことはありません!普段の仕事でもプライベートでも、コミュニケーションは苦手でもありませんよ!


最後に、食事についても少し。
・朝食は炭水化物多め
・間食としてミルクチョコレートを食べる
・試験開始ギリギリに水分補給
・昼食はおにぎりメイン
という風にしています。脳には糖質が必要ですからね。また試験中は緊張で喉が渇きます。


以上、当日の過ごし方についてでした。
介護福祉士国家試験、頑張りましょう!