高学歴×介護福祉士の資格試験対策

介護資格の試験対策について書いています。

解答割れ追加 ~第32回介護福祉士国家試験~

おはようございます。

介護福祉士国家試験から1週間が経過しました。


前回3社の解答速報を比較し、問題105と問題125の解答割れについて私の見解を書きました。
数日経ち、更に追加で5社のの解答速報を見てみると、もう1問解答割れを発見しました。

それは、問題73、心不全に関する問題です。
1社だけが他と異なる解答を示していました。

その問題はこちらです。

◯問題73 高齢者において、心不全(heart failure)が進行したときに現れる症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 安静にすることで速やかに息切れが治まる。
2 運動によって呼吸苦が軽減する。
3 チアノーゼ(cyanosis)が生じる。
4 呼吸苦は、座位より仰臥位(背臥位)の方が軽減する。
5 下肢に限局した浮腫が生じる。

1社のみ「5」を正解と予想し、他は「3」としていました。

私も3と5で迷いましたが、解答の決め手となったのは5の選択肢にある「限局した」という言葉です。
「限局した」ということは下肢の限られた一部のみに浮腫が出現するということだと考えました。浮腫は全体的に出るだろう、と考え選択肢5を消去し、3を選びました。

では、どれが正しいか調べてみようと思います。

心不全によって現れる症状
「公益財団法人 日本心臓財団」のサイトで調べてみました。
https://www.jhf.or.jp/check/heart_failure/02/
これにより、
・安静にしてても息切れすることがある。
・わずかな運動で悪化する。
・チアノーゼが生じる。
・座位の方が症状が軽減することが多い。
・下肢に浮腫が生じる。
ことが分かり、1、2、4は誤りだと分かりました。
まだ3と5は消せませんが、更に調べると浮腫が生じた足の写真がありました。それを見ると膝下全体が浮腫んでいるような印象です。
実際に心不全の方の介護をしたことがありますが、その方も下肢全体に浮腫が生じていました。


②「限局した」の意味
辞書で調べてみると、やはり「狭い範囲で」という意味でした。


①②を総合し、最も適切なものは正解は「3 チアノーゼ(cyanosis)が生じる」であると思われます。浮腫を「限局した」と言いきるのは不適切だと思います。
ちなみにチアノーゼは限局的に現れると書いてありました。

しかしこれも他の問題と同じですが、試験センターから正式な解答が出るまで分かりません。


第32回の試験では、私が調べたかぎり解答割れは3問でした。3問とも分析したわけですが、正式な解答発表が楽しみです。

次回はその他気になった問題について書いてみようと思います。
読んでいただきありがとうございました!