高学歴×介護福祉士の資格試験対策

介護資格の試験対策について書いています。

【合格発表】第32回介護福祉士国家試験

こんにちは!


本日14時に、第32回介護福祉士国家試験の合格発表がありました!
同時に合格基準点と各問題の正答が発表されましたね。

合格基準点は
「77点」
ということでした。
基準は6割(75点)なので、少し上方に補正されたことになります。若干簡単だったということでしょうか。

125点満点になってからの過去3年の基準点を見てみると、

第29回 75点
第30回 77点
第31回 72点

となっており、2年前と並んで高くなっています。
第30回は簡単にしすぎた。そのため第31回は難しくしようとしてしすぎた。そして今回また簡単にしようとしてこうなった。
って感じですかね。
この流れでいけば来年度は少し難しくなるかな?なんて思っちゃいます。


そして、合格率は69.9%と発表されています。
これも過去3年を見てみると、

第29回 72.1%
第30回 70.8%
第31回 73.7%

と、125問となって以降の合格率としては最低となりました。
75点を合格点としたらきっと例年を越える合格率になっていたのでしょうね。


ちなみに、私も受けましたので結果をご報告します。

結果は「合格」でした!受験番号が載っていました。
点数は本日発送されたであろう通知に書いてあるはずですので、楽しみです。

実は合否よりも気になっていたことがありました。それは今年の2月28日に投稿した記事に関することです。
それについては別の記事にて…

認知症ケア専門士 ①認知症ケアの基礎

こんにちは。

今回は認知症ケア専門士試験の4分野の1つ目、「認知症ケアの基礎」について書きたいと思います。

この分野は、認知症の全体像が出題されるというイメージでよいと思います。

出題内容としては

1.認知症高齢者の現状
2.認知症ケアの理念
3.認知症の特徴
4.チームケア
5.認知症予防

が挙げられます。

以下、簡単にどのようなことが問われるのか説明します。



1.認知症高齢者の現状

・日本の認知症高齢者はどれくらいいるか。
・今後どのくらいになると予想されているか。
認知症施策の歴史。

などがよく問われます。

数字が出てきますので、認知症高齢者の人口等は数字も覚えておいた方が良いです。

認知症施策としては、「オレンジプラン」の内容をおさえておくと良いでしょう。


2.認知症ケアの理念

現在の認知症ケアは、「パーソンセンタード・ケア」が基礎となっています。これについては複数問出てもおかしくなく、最も重要な語句だと思います。

実際に受けた時、
「パーソンセンタード・ケアを提唱したトム・キットウッドはアメリカの心理学者である。」
という選択肢が出ました。
これは間違いで、正しくは「イギリスの心理学者」です。
このようにアメリカかイギリスかなんて一見どうでもよさそうなことも問われます。
パーソンセンタード・ケアについてはしっかり覚えておくべきです。


3.認知症の特徴

ここでは、
・健忘と認知症の違い
認知症の原因疾患による違い
・中核症状とBPSDの関係
を勉強しておくと良いでしょう。


4.チームケア

チームケアについては介護福祉士試験でもよく問われます。
注意したいのは、認知症ケアを行うチームの中心は、介護職でも医師でもなく、認知症の人本人であるということです。


5.認知症予防

現在は介護予防にも力を入れているため、認知症予防も重要視されています。
MCI(軽度認知障害)の人はまだ認知症ではありませんが、認知症に移行しやすいと言われています。
認知症予防の観点では、このMCIについてよく問われると思っておいてください。


以上、簡単ではありますが、「認知症ケアの基礎」についてざっと説明させていただきました。

この分野は比較的勉強に取りかかりやすく、点数も取れる分野だと思います。

認知症ケア専門士試験を受ける予定の方、頑張ってください!

もうすぐ合格発表!今からやることまとめ!~第32回介護福祉士国家試験~

こんにちは。

3/25は介護福祉士国家試験の合格発表です!
みなさん様々な気持ちで待っていることと思います。

ちなみに昨日は社会福祉士国家試験の合格発表だったようですね!
合格した方、おめでとうございます!かなり努力されたことと思います。



今回は、介護福祉士試験後から合格発表前後にやらなくてはいけないことをまとめますので、ご覧ください。
合格発表に一喜一憂するだけではありません。


1.未提出書類の提出

受験資格が「見込み」で受験された方は、受験資格が確定したことを証明する書類を提出しなければなりません。
提出方法はいずれも簡易書留です。
受験の手引きに、切り取って使える封筒が付いていますので、それを使うと便利です。


①実務経験が見込みの方

実務経験3年、および従事日数540日を満たしたことを証明する実務経験証明書を提出します。
これはその期間を満たした後に作成されたものでなくてはいけません。

こちら提出期限は令和2年4月10日(金)(消印有効)です。
お忘れなく!

また、同じ期間に複数の事業所で働いていた方は、「従事日数内訳証明書」も、実務経験を満たした後に提出しなければなりません。
提出期限は同じく令和2年4月10日(金)(消印有効)です。


②実務者研修が見込みの方

こちらはもう提出期限が過ぎていますが、来年以降に受ける方の参考として書いておきます。

申し込み時点で実務者研修を修了していなくても、12月31日までに修了予定であれば受験できます。
その場合、「実務者研修修了証明書」
令和2年1月31日(金)(消印有効)までに提出しなければなりません。


③喀痰吸引等研修が見込みの方

こちらは「介護職員基礎研修」+「喀痰吸引等研修」で受験用件を満たす方の場合です。
②と同様です。
「原本証明した喀痰吸引等研修研修修了証明書」
令和2年1月31日(金)(消印有効)までに提出しなければなりません。


④福祉系高校、養成施設を卒業見込みの方

卒業後、「卒業証明書」
b>令和2年4月10日(金)(消印有効)までに提出しなければなりません。


※未提出書類は受験票に記載されていますので、今一度受験票を確認してみてください。



2.合格発表

合格発表は令和2年3月25日(水)です!
同日に結果通知が発送されます。

14時、試験センターHPにて合格者受験番号が掲示されます。
(URL)http://www.sssc.or.jp/


結果通知が4/3までに届かなかった場合、試験センターに電話で問い合わせてください。



3.合格後すること

試験に合格しただけでは介護福祉士とはなれません。登録が必要です。

合格者には「合格証書」と「登録関係書類」が結果通知と共に送られます。
その指示に従って登録申請を進めてください。

申請を受理してから登録証が届くまで1ヶ月程度かかります。
登録証がないと資格手当が付かない職場が多いでしょうから、合格後は速やかに登録申請をしましょう。

登録申請のやり方は、私も今年受験した身なので分かりません(^_^;)
私も確認しながら申請します。




介護福祉士試験後にやることまとめは以上です!
合格発表後にも覚えていらっしゃったらまたこの記事を読んでみてください!
ありがとうございました!

介護職のマナー②

こんにちは。

前回の投稿から1週間以上経ってしまいました。
今月初投稿です。

今回は介護職のマナーについて、2回目となります。

Twitterで介護職の利用者に対する言葉遣いについて、アンケートを取ってみました。

選択肢は
・常に敬語
・敬語の方が多い
・タメ口の方が多い
・常にタメ口
です。

私の予想では「敬語の方が多い」が一番多いのではないかと思います。


フォロワー数が少ないので、回答数はわずか16ですが、結果は以下の通りです。

・常に敬語 0%
・敬語の方が多い 44%
・タメ口の方が多い 44%
・常にタメ口 12%

単純に敬語かタメ口かで分けるとタメ口の方が多いという結果ですが、とちらかに片寄らず、使い分ける人が多いということが分かります。
場合によって、利用者によって適切な言葉遣いが違ったりしますのでそのような結果になるのは当然かと思います。

「常にタメ口」はいましたが、「常に敬語」はいないんですね。私的には常に敬語なのがサービス業として理想だと思いますが、私の職場でもほとんどいない現実です。私もたまにタメ口出ちゃいますし。

「常にタメ口」だとクレーム来そうですが、それを嫌がる利用者がいないのですかね。


今度は「敬語の方が多い」と「タメ口の方が多い」について、どう使い分けているのか深掘りしてみたいと思います。


短いですが、今回は以上です!

解答速報が間違ってる!? ~第32回介護福祉士国家試験~

今回は第32回介護福祉士国家試験の記事に戻ります。

解答速報での解答割れについて3問考察しました。
今回は解答割れはしていないが気になる問題について考察してみたいと思います。

それは、問題7、「社会の理解」の問題です。
問題は1つだけなのに考察が長くなり読みにくいかもしれませんが、是非最後までお付き合いください。

問題7
Bさん(80歳、女性、要介護1)は、身寄りがなく一人暮らしをしている。老齢基礎年金で暮らしてきたが、貯金が少なくなり、生活が苦しくなってきた。このため2万円の家賃支払いも困難になり、通所介護事業のC生活相談員に、費用のかかる通所介護(デイサービス)の利用をやめたいと言ってきた。
C生活相談員の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護支援専門員(ケアマネジャー)に、通所介護(デイサービス)の利用中止を依頼する。
2 介護支援専門員(ケアマネジャー)に、サービス担当者会議で利用中止の検討を依頼する。
3 福祉事務所に相談するように助言する。
4 これまでどおりの利用を説得する。
5 無料で利用できる地域の通所型サービスを探す。


8社の解答速報を見ましたが、この問題に対する解答はすべて「3」でした。
私は「2」と解答し、いまだに「2」が正解ではないかと思っています。
その根拠を以下に記します。


私が思う、この問題を解くのに必要となる情報は、
1.生活相談員の役割
2.通所介護事業所とケアマネジャーの関係
3.福祉事務所の役割
4.サービス担当者会議の役割
です。
さらに、
5.過去問の傾向
も踏まえて見てみます。



1.生活相談員の役割


生活相談員は相談・援助業務を行う職種です。ケースワーカーと呼ばれます。
その名の通り、利用者や家族の相談を受け、必要なサービス提供に結びつける役目があります。
利用者の相談を受け、ケアマネジャーに繋ぐ。必要な援助を提供する。という点で、「1」「2」「3」は正解になり得るかな、と考えられます。

「4」に関しては、お金が少なく困っている利用者に対し、そのまま続けるよう説得するのは何の解決にもならず相談・援助ができていません。「4」は不正解でしょう。

また、このC生活相談員通所介護事業所の職員です。施設内での相談・援助を行う役割であって、自ら他の施設を探すようなことは役割として持っていません。
地域の利用できる施設を探すには地域包括支援センターに依頼するべきです。
よって「5」も不正解でしょう。


2.通所介護事業所とケアマネジャーの関係


Bさんが利用しているサービスは、介護給付の居宅介護サービスに位置する「通所介護」です。
通所介護事業所外に担当のケアマネージャーがいて、ケアプランの中に当通所介護の利用を入れていることになります。
したがって、サービスの利用停止は通所介護事業所だけでは決められず、ケアマネージャーに相談しなければなりません。
選択肢「1」「2」は両方とも利用の中止についてケアマネージャーに依頼しています。
どちらがより適切かについては、介護サービスは多職種によるチームで行うこととされているので、生活相談員の意見だけで中止と決めてかかるのは不適切と考えられます。よって「検討を依頼する」としている「2」の方がより適切でしょう。


3.福祉事務所の役割


ここまでで選択肢は2つに絞られました。
次は選択肢「3」にある「福祉事務所」についてです。
福祉事務所とは私もよく知らなかったので、調べてみました。
「全国生活保護裁判連絡会」のホームページ
http://www.saibanren.org/welfare/003-howto.html
によると、
福祉事務所とは、さまざまな福祉関係の法律に基づき市町村や都道府県に設置され、自治体の第一線で、福祉についての仕事やサービス全体を行っているところです。
福祉に関するさまざまな相談を受け付けていて、生活保護に関する相談もできるそうです。

ということは、貯金が少なくなり生活が苦しくなったBさんが相談する機関として、福祉事務所は適切と考えられます。

さて、問題に戻ってみましょう。この問題は「最も適切なもの」を選ぶ問題です。最後に「2」と「3」のどちらが適切かを選ばなければいけません。


4.サービス担当者会議の役割


最後に考えたいのは、サービス担当者会議の役割です。
サービス担当者会議とは、利用者を中心に、家族、ケアマネージャー、事業所の職員、主治医などさまざまな職種が集まり、介護サービスのあり方を会議する場合です。本人も参加することが望ましいとされています。
ケアプラン変更時には必ず開催しなければなりません。その他にも、提供するサービスの変更を検討する際などに随時開催されます。

問題の事例では、本人が利用の中止を申し出ているため、会議を開催する意義はあります。その会議の中で、他の安価サービスに移行するのか検討できます。

さて、「2」と「3」どちらがより適切か。「サービス担当者会議で利用中止の検討を依頼する」のと「福祉事務所に相談するように助言する」のが正しいのか。
ここからは個人的な意見が強いかもしれません。
Bさんは「利用中止」を望みました。そのことは担当のケアマネジャーに報告をしなければなりません。ケアプランの責任を負っているのはケアマネジャーですから。
それを考えると、まずケアマネジャーに相談するのが一番適切だと私は思います。ケアマネジャーに相談し、サービス担当者会議を開いてもらい、今後のサービス利用について話し合う。
とは言うものの、選択肢には「中止の検討を依頼」とあり、少し引っ掛かりました。すぐ中止に持っていってはダメではないか?と。でも中止するよう進めている訳ではなく、「検討」を依頼しています。検討ということは中止しなくて済むような方法を考えることも含まれます。そこで「2」は適切だと思い解答しました。

もちろん「3」の福祉事務所に相談するように助言することは的確なアドバイスではあります。しかし、
・ケアマネジャーをすっ飛ばして(介護サービスの代替案を考えることなしに)他の機関に繋げる点。(後に報告はするのでしょうが)
・福祉事務所に相談しても、生活保護か何かの支援を受けるには様々な手続きがありすぐに支援を受けられる訳ではない点。要介護の方にはその手続きも困難でしょう。
生活相談員に相談したのに福祉事務所を紹介されたら、「あなたたちは何も考えてくれないのね?」と思われてしまいそうな点。

等を考え、「2」の方がより適切かな?と思いました。


5.過去問の傾向


ここで過去問の似たような問題を見てみたいと思います。

まずは
①【第31回 問題9】
これもデイサービスの利用が困難になったと相談を受け、適切な対応を答える問題。困難な、理由は孫の面倒を見なければならないため。

これの正解は「担当のケアマネジャーに、再調整を依頼する」です。
児童相談所に相談するように助言する」が誤りの選択肢としてありました。

非常に似た問題ですね。これは児童虐待が関係してないので、児童相談所は不適切なのは明らか。
今回の問題よりはかなり簡単でしょう。

この傾向だと「2」が正解でいいような気がしますが、昨年に似た問題が出て、今回も似たような正解というのはあり得るのか?少し不安になってきました(笑)


次に
②【第30回 問題15】
利用者負担を払えないから訪問介護を断りたいと相談があり、それに対する適切な対応を答える問題。

正解の選択肢は「担当のケアマネジャーに検討を依頼する」です。
生活保護制度の申請を勧める」が誤りの選択肢としてありました。

あれ?ほぼ一緒の問題?
選択肢が、
第30回「検討を依頼」→第32回「サービス担当者会議で中止の検討を依頼」
第30回「生活保護制度の申請」→第32回「福祉事務所に相談」
と、若干言い回しが違いますが、そこが正解に影響するのか。。。


2問類題を見ました。
3年連続で似た問題が出ていて、過去2回の試験センターが発表している解答が、「ケアマネジャーに検討を依頼する」となっている。
その他にも、介護福祉士とケアマネジャーの連携に関わる問題は多いです。この連携は試験センターも重要視していると考えることができるのではないでしょうか。
こういった傾向を踏まえても、やはり第32回の問題7は「2」が正解なのではないかと思います。



考察は以上となります。読んでいただきありがとうございました!
各社の解答速報に反し「2」が正解だと主張しておりますが、これもまた試験センターの解答がすべてです。それを待つしかありません。それで正解が「3」だったら素直に諦めます。
でももし「2」が正解だったら、めっちゃ嬉しい!