こんにちは。
今回は認知症ケア専門士試験の4分野の1つ目、「認知症ケアの基礎」について書きたいと思います。
この分野は、認知症の全体像が出題されるというイメージでよいと思います。
出題内容としては
1.認知症高齢者の現状
2.認知症ケアの理念
3.認知症の特徴
4.チームケア
5.認知症予防
が挙げられます。
以下、簡単にどのようなことが問われるのか説明します。
1.認知症高齢者の現状
・日本の認知症高齢者はどれくらいいるか。
・今後どのくらいになると予想されているか。
・認知症施策の歴史。
などがよく問われます。
数字が出てきますので、認知症高齢者の人口等は数字も覚えておいた方が良いです。
認知症施策としては、「オレンジプラン」の内容をおさえておくと良いでしょう。
2.認知症ケアの理念
現在の認知症ケアは、「パーソンセンタード・ケア」が基礎となっています。これについては複数問出てもおかしくなく、最も重要な語句だと思います。
実際に受けた時、
「パーソンセンタード・ケアを提唱したトム・キットウッドはアメリカの心理学者である。」
という選択肢が出ました。
これは間違いで、正しくは「イギリスの心理学者」です。
このようにアメリカかイギリスかなんて一見どうでもよさそうなことも問われます。
パーソンセンタード・ケアについてはしっかり覚えておくべきです。
3.認知症の特徴
ここでは、
・健忘と認知症の違い
・認知症の原因疾患による違い
・中核症状とBPSDの関係
を勉強しておくと良いでしょう。
4.チームケア
チームケアについては介護福祉士試験でもよく問われます。
注意したいのは、認知症ケアを行うチームの中心は、介護職でも医師でもなく、認知症の人本人であるということです。
5.認知症予防
現在は介護予防にも力を入れているため、認知症予防も重要視されています。
MCI(軽度認知障害)の人はまだ認知症ではありませんが、認知症に移行しやすいと言われています。
認知症予防の観点では、このMCIについてよく問われると思っておいてください。
以上、簡単ではありますが、「認知症ケアの基礎」についてざっと説明させていただきました。
この分野は比較的勉強に取りかかりやすく、点数も取れる分野だと思います。
認知症ケア専門士試験を受ける予定の方、頑張ってください!