高学歴×介護福祉士の資格試験対策

介護資格の試験対策について書いています。

認知症ケア専門士 一次試験の内容(全体像)

こんにちは。

介護福祉士試験対策ブログとして始めたわけですが、3月の合格発表までは介護福祉士に関してのネタは少なそうですので、再び認知症ケア専門士について書きます。

今回は、一次試験はどういうものなのかについて、全体像的なお話をします


1.一次試験概要

前回の記事で書いた一次試験の概要をまとめると、
・年1回、7月上旬~中旬に行われる
マークシート方式(五択)
・4分野の試験がある(午前2科目、午後2科目)
・1分野60分で50問
・各分野ごとに7割以上の正答率で合格
・1科目でも7割を下回ると不合格
・合格した科目は5年間合格したものとして有効


2.出題形式

五者択一です。
問題のタイプは、
①正しいものを選ぶ問題
②誤っているものを選ぶ問題
③正しいものの組み合わせを選ぶ問題
④誤っているものの組み合わせを選ぶ問題
の4つに分けることができます。

ちなみに現行の介護福祉士国家試験は①しかありません。

①②は、5つの選択肢があって正しいもの、もしくは誤っているものを選ぶ単純な問題です。

③④について簡単に説明します。
例えば、ア~オの5つの記述があり、その中の正しいものの組合せを選ぶ問題が出ます。組合せの選択肢も5つあります。

1.ア・イ
2.ア・オ
3.イ・ウ
4.ウ・エ
5.エ・オ

2つ選ぶというのは難しそうに思われるかもしれませんが、正解のもの2つが分からなくても、選択肢の組み合わせから、消去法で分かる場合もあります。
例えば、「ウ」は誤りで「エ」は正しいと分かるが、「ア」「イ」「オ」は正誤が分からない。という場合。
選択肢の組み合わせを見て、「ウ」が含まれず「エ」を含むものを残すと、「エ・オ」のみとなります。ということで、正解の「5.エ・オ」を導き出せるのです。


3.介護福祉士試験との違い

①問題数

介護福祉士
試験時間:220分 問題数:125問
認知症ケア専門士
試験時間:240分 問題数:200問

このように、試験時間に対する問題数は、認知症ケア専門士の方が圧倒的に多いです。介護福祉士試験に比べるとゆっくり解く時間はありませんが、1問に1分掛けられるので焦るほどではないでしょう。


②出題範囲

介護福祉士は介護全般から出題されるのに対し、認知症ケア専門士は認知症に特化していますから、当然試験範囲は“狭く深く”なります。
ただ認知症のみならず、社会の仕組みや高齢者に多い別の疾患についても出題されるので、認知症以外の分野でも介護福祉士の勉強と重なる部分はあります。


③難易度

難易度については個人的な意見になりますが、認知症ケア専門士の方が難しいと感じます。
介護福祉士は、常識で簡単に解ける問題から高度な知識がないと分からない問題まで、問題ごとの難易度にバラツキが見られます。
一方認知症ケア専門士は、ほとんどがある程度勉強していないと分からないような問題です。

難易度を簡単な方から1~5とつけるとしたら、介護福祉士は1~5まで幅広く出題されるのに対し、認知症ケア専門士ではほとんどが3~4の難易度といったイメージです。


④合格基準・合格率

合格基準は、
介護福祉士:正答率6割
認知症ケア専門士:正答率7割

合格率は、
介護福祉士:約7割
認知症ケア専門士:約5割

ということで、これだけでも認知症ケア専門士の方が合格は難しいと言えます。

これだけ難しいため、合格すれば自信に繋がりますし、認知症ケアについての知識は高まります。


4.最後に

国家試験である介護福祉士よりは、受験者数も少ないし、合格後の待遇は期待できないかもしれませんが、自己研鑽としてはとても効果のある資格だと思います。

認知症ケアに興味がある、グループホームで働いている、または働きたいと思っている人にはおすすめの資格です。

現在、介護が必要となる原因第一位のなっているのが認知症です。今後、認知症高齢者が更に増えていくことが予想されています。認知症ケア専門士のニーズも高まると言われていますので、受験を検討してみてはいかがでしょうか。


今回は以上となります。読んでいただけていてありがとうございました!